ソニー「プレミアムオーダー」、液晶テレビ「ブラビア」を56通りの組み合わせでネット販売

9月12日に発表されたニュースですが、ソニーが液晶テレビ「ブラビア」を56通りの組み合わせから選べる「プレミアムオーダー」を始めると発表しました。

例えば、次のような4つのシチュエーションでの提案をソニースタイルのサイト上でしています。

モダン × 凛
モダン × 凛


ハイデザイン × 華
ハイデザイン × 華

シンプル × 粋
シンプル × 粋

シック × 遊
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まぁ、家電のサイトならありがちなシチュエーション別の提案です。

こんなデザイナーズマンションのようなかっこいい部屋で生活している人なんてほとんどいないでしょうから、リアル感がありませんが。。

ただ、56通りの組み合わせから選べるというのはカスタマイズ性があっていいですね。

組み合わせというのは、テレビの見た目はもちろん、テレビスタンドやスピーカーも入ります。

クロスセルですね。

「たくさんの組み合わせの中から、あなたにぴったりの組み合わせを選べますよー!」とお客にとってのメリットをうたいながらも、1人当たりの顧客単価を上げるという狙いです。

そして、このテレビセットをネット上で売り切る。

ソニースタイルの場合、送料は5000円以上は無料なので、テレビだったらどんなものでも送料無料になります。

僕が今回のニュースですごく関心したのは、テレビのようなサイズが大きなものを自社サイトで売っていこうという姿勢ですね。

今や、家電量販店は3兆円産業です。

つまり、家電量販店ってすごく力をもってきているんですね。

メーカーがどんなに手塩に掛けてテレビを作っても、力を持ったメーカーに安く売りさばかれてしまう。

家電量販店は「他店よりも安く!」が社歌のようなものですからね。

価格面での交渉で家電量販店に対抗できるのって、Apple社くらいじゃないでしょうか?

昨日、「コンビニのプライベートブランド(PB商品)のメリットとデメリット」という記事を書きましたが、お菓子にしろ、パンにしろ、今はプライベートブランドのシェアが増加し、食品メーカーはどんどん自社の商品の置き場がコンビニからなくなってきています。

コンビニも家電量販店と同様に、流通網として非常に力をもっています。

だからこそ、メーカーにとっては、今後はいかに自社で流通網をおさえるかがポイントになると僕は思います。

そこで、最初に思いつくのが自社サイトでの販売です。

賞味期限が短いものは無理ですが、お菓子のようなものなら自社で販売できます。

実際、カルビーは自社サイトでお菓子の販売をしていますからね。

カルビー eショップ

1つじゃ利益がでないので、まとめ売りしています。

このサイトでどれほどのお菓子が売れているのかは分かりませんが、自社で集客して自社で売り切るという姿勢が重要だと思います。

今回のソニーの場合も、家電量販店に販売を頼っても、安売りされてしまってはそれほど利益がでない。

だから、自社サイトに集客して自社サイトで売り切る。

以前、某テレビメーカーの担当者さんと話していて、「なんでネットで販売しないのですか?」と尋ねたら、「テレビは大きいから配送の問題があってね。」みたいなことを言っていました。

でも、ヤフオクでも金庫とか配送が難しいものがネットで売っていますからね。

今後はソニーだけでなく、他テレビメーカーも自社サイトでどんどん売っていく流れになっていくと思います。

そして、アマゾンのようにユーザーレビューを入れることができるようになったり。

メーカーのサイト自体がショッピングサイトになる方向です。

実際、アメリカのHPなどの大企業は自社サイトで販売して、ユーザーがレビューを入れられるようになっています。

良いレビューもあれば、悪いレビューもそのまま掲載しています。

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メーカーは良い商品を作って、それを宣伝するだけでなく、今後はそれを自社で売り切るという力が必要になってくるでしょう。