商売では半額よりも「1つ買ったら1つタダ」の方が効果的!?

AFPBB News『英自動車販売ディーラー、「2台目はタダ」が大成功』より

英ロンドンから北東85キロの町コルチェスター(Colchester)の自動車販売ディーラーは、2台の新車を1台の値段で販売するキャンペーンが話題を呼び、不況を生き延びる手だてを得たようだ。

2台の新車を1台の値段で販売するキャンペーン、つまり「1台買ったら2台目はタダ!」キャンペーンをしたイギリスの自動車ディーラーが好評なようです。

このニュース、最後まで呼んでいくと、すごく興味深い現象となっています。

最高経営責任者のサイモン・エンプソン(Simon Empson)氏は英ガーディアン(Guardian)紙の取材に、「おかしなものです。1か月ほどは1台を半額で売ろうとしていたんですが、結果はまあまあぐらいで大成功ではなかった」と述べている。

「ところが『2台で1台の値段』のキャンペーンを始めた途端、2万2000件の問い合わせが殺到した」とその反響の大きさに驚く。

1台を半額で販売したらそれなりの反響しかなかったので、2台を1台の値段で売り始めたら反響が爆発したという。

やっていることは一緒なんですけどね。

たとえば、100万円のクルマを販売するとしましょう。

半額で販売するということは50万円で販売するということなので、10台販売したら500万円の売上です。

一方、「1台買ったら2台目はタダ」だと2台で100万円。つまり、5倍の10台だと500万円です。

販売側からしてみたら、「半額」も「1台買ったら2台目はタダ」も同じ売上なんですね。

でも、顧客側としては全く違う印象を受けた訳ですね。

「1台買ったら2台目はタダ」だと、2台目は子供や奥さんにプレゼントするというベネフィットが出てきます。

半額の50万円で2台買っても同じことができるんですけどね。

こういった売り方は商売をやっている人には非常に参考になるのではないでしょうか?

街を歩いていると、店の入り口には割引品がたくさんあふれています。

在庫処分で50%オフで販売するなら、「1つ買ったら1つタダ!」という売り方に変更してみたらどうでしょう。

CDやDVDも最近は50%オフって多いですよね。それを「1枚買ったら1枚タダ!」に変えてみたり。

よくよく考えてみると、「1つタダ」の部分は「おまけ」みたいなものです。

人って「おまけ」に弱いですよね。

たとえば、普段はポテトチップスを買わない人でも、野球カードがおまけでついていると買っちゃったり。

普段はコカコーラを買う人でも、「おまけ」欲しさにペプシを買ったり。

家電量販店のポイントも同じような効果があるかもしれません。

1つの商品をポイントだけで買うとタダで買ったような印象を受けて、すごく得した気分になります。

でも、ポイントって家電量販店にお金を貸しているのと同じです。

最初からポイント分を引いた金額で販売していれば、もっと安く買える訳ですから。

それをポイントという形で貯蓄させているだけです。

銀行に貯蓄するか家電量販店に貯蓄するかという問題ですから。

家電量販店としてみれば、自社のポイント銀行に貯蓄してもらえば、次も自社で買ってもらえるので非常にありがたいわけです。

ちょっと話がズレてしまいましたが、「1つ買ったら1つタダ」や「オマケ」で売上を上げるという努力をしていない人はやってみるといいかもしれません。