ニッセン、事務系仕事を中国にアウトソースで年間1億6000万円のコストカットを実現

フラット化する世界」や「サラリーマン「再起動」マニュアル」にはアメリカ企業がインドや中国にアウトソースする事例が出てきます。

たとえば、アメリカ人の子供の数学の家庭教師がインド人で、テレビ電話を使ったやりとりで勉強したり。

アメリカ企業のコールセンターがシンガポールでシンガポール人が受けていて、顧客はまさか自分がシンガポール人と話しているとは思っていなかったり。

付加価値がそれほど必要とされない業種は、海外の人件費が安いところに流れていくんですね。

そんな流れが日本でも起こっているというニュースが、Yahoo!雑誌記事「総務や経理まで中国へ業務移転 日本からホワイトカラーの仕事が消えていく」に掲載されています。

生産現場だけでなく、人事、総務、経理などのホワイトカラーの仕事を中国にアウトソーシングする日本企業が急増しており、2500社にも上っているのだ。

いまや、肉体労働系のブルーカラーの仕事だけでなく、ホワイトカラーの仕事も人権費の安い中国にアウトソースする企業が増えているんですね。

アウトソーシング先の大半は、中国の大連。日本語学科を持つ大学が20ヵ所以上もあり、ローカルスタッフがホワイトカラー的な業務を習得しやすい環境にある。

中国や台湾では自国の言葉、英語、そして日本語と3カ国語を話せる人も珍しくないです。

経済のグローバル化は、語学力が仕事を受注する力と比例する世界なのかもしれません。

通信販売大手のニッセンホールディングスだ。同社はコストダウンのため、昨年から本格的に注文の処理業務を大連で始めた。今や年間注文数約1400万〜1500万件のうち約6分の1を中国で処理している。

ニッセンは、中国にアウトソースすることによって、注文ハガキ処理にかかっていた人件費など経費の約50%、金額にすると年間1億6000万円ものコストカットを実現したそうです。

ということは、クビになった日本人もいるということですね。

今後は、付加価値が生み出せない日本人は、(母国語なので当たり前のことですが)どんなに日本語が流暢でも、仕事がなくなっていくことは火をみるより明らかだと思います。

日本語は英語にくらべて難しいというのが海外から見た参入障壁でした。しかし、その参入障壁もすでに過去のものになりつつあります。

また、日本が高度経済成長中なら、与えられた仕事を右から左に流すように作業していればよかったですが、今後の日本はどうみても成長はないので、企業も生き残るために経費の節減を真剣に考える必要があります。

ちょっと油断すると、今までライバルにもならなかった海外の企業がいつのまにかライバルに成長している時代ですからね。

数年前から東京や神奈川のレストランでは、中国人などのアジア人のアルバイトさんを見かけることも増えてきましたし。

マニュアルがあれば誰でもそれなりにできる仕事は人権費が安い人に流れ、マニュアルでは手が届かないようなサービスや技術を提供している人だけがそれなりの給料をもらえる仕事を得ることができる、そんな風になっていくんでしょうね。

でも、日本の教育ってマニュアルをてきぱきこなせるような人をたくさん育てるようなカリキュラムになっているような気がするので、教育から変えていく必要性すら感じてしまいます。

すでに義務教育を終えて働いている人は、今まで学校生活で得た価値観をいったんゼロベースにする必要があるかもしれません。

でも、これって、言うのは簡単だけど実行するのはなかなか難しいと思います。

人ってまず習慣を作って、それから習慣に作られる生き物なので。