イー・モバイル千本倖生(せんもとさちお)、日本の通信業界のカリスマ

イー・モバイルのCEO千本倖生(せんもと さちお)さんが「がっちりマンデー」に出ていました。

この人、すごい人なんですね。僕が知らなかっただけかもしれませんが。。

NTTの社員を辞めてDDI、DDIポケット(現 WILLCOM)、イー・アクセス、イー・モバイルと会社を設立しています。

そのすべての動機が「僕がやればもっと安く、もっと(回線が)早くできるから」というもの。

そんな千本倖生さんは、「日本の通信業界のカリスマ」と呼ばれているそうです。

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「がっちりマンデー」で放送された内容とざっくりとまとめてみます。

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EMOBILE(イー・モバイル)

携帯の会社といえば「docomo(ドコモ)」「au」「ソフトバンクモバイル」の3社がしのぎを削っているが、2007年に新しい携帯の会社が誕生した。

それが「EMOBILE(イー・モバイル)」。

スタートから2年で契約数90万件を突破。

携帯電話やスマートフォンを扱っているが、ダントツの稼ぎ頭がノートブックパソコンでインターネットに接続する時に差し込むデータカードやデータスティック。

イー・モバイルのデータ通信は安くて早いと評判になり、今年度の売上は500億円に迫る。

そんなイー・モバイルの創業者は千本倖生(せんもと さちお)代表取締役会長 兼 CEO。なんと66歳。

60代で「イー・モバイル」という新しいケータイ会社を作った。

千本倖生さんは、見た目がすごい若い。

若さを保つ秘訣は「問題をたくさん作って、それに立ち向かう」こと。

日本の通信業界のカリスマ 千本倖生(せんもと さちお)

千本倖生さんは日本の通信業界のカリスマと言われている。

元NTT社員だが、海外に比べ格段に高いNTTの市外通話料金に疑問を抱き、「僕がやったら通話料金をもっと安くできるのに!」と、NTTを退社し、1984年にDDIを設立。市外通話料金の大幅値下げに成功。

DDI設立により、NTTだけの時代では平日3分間400円だった市外通話料金が、現在では20〜30円に。

市外通話料金を安く利用できるのも、千本倖生さんのおかげ。

その後、世の中が携帯電話時代に突入すると、「ケータイ料金は高すぎる!僕がやれば安くできるのに!」と、1994年にDDIポケット(現 WILLCOM)を設立し、低価格の新携帯「PHS」を日本に広めた。

そして、インターネット時代が到来すると、「日本のインターネット通信は高くて遅い!僕がやればもっと安く早くできるのに!」と、1999年にイー・アクセスを設立

海外ではすでに主流だった安くて早い「ADSL」という通信方式を国内に導入し、日本のインターネット回線は安く早くなった。

千本倖生さん曰わく、「僕がADSL回線を国内に作ってから、孫さんがヤフーBBを作ってきた」と。

そして、近年ではノートパソコンを使って、屋外でインターネットをする時代に。

「日本の無線インターネット通信は高くて遅い!僕がやればもっと安くて早くできるのに!」と、2007年にイー・モバイルを設立

つまり、千本倖生さんは固定電話・携帯電話・ADSL・無線ネット通信と、日本の通信業界に風穴をあけてきた人物。

だから、日本の通信業界のカリスマと言われている。

イー・モバイルの急成長のキーワードは「早い、安い、うまい」

そんなイー・モバイルの急成長のキーワードは「早い、安い、うまい」。

安い

「1円の節約は1円の利益」

社員の社員証の裏には「1円の節約は1円の利益 〜当然を見直す勇気と実行力!〜」と印刷されている。

社内ではコピーも節約。コピー機には「16円(カラー)、2.3円(モノクロ)コスト削減の意識をもって、行動しましょう!」と書かれている張り紙が貼られ、1枚16円もするカラーコピーは社内用では禁止。

千本倖生さんは次のように言う。

「カラーコピーは社内でいらないじゃないですか。社内で使うのはわら半紙に白黒で十分。1円大事ですねー。1円の感覚を無くすと、ビジネスはバブルになりますよね。全社員が1円、2円、3円ということに対して神経を使う。1円ちょっと節約したら1円利益が増えるじゃないですかぁ〜。」

しかも、社内用のコピーは、1枚1枚コピーするのではなく、裏表を使う。しかも、1枚で4分割して使う。つまり、通常なら8枚必要なところ、1枚で済ましてしまう。(表面に4コマ、裏面に4コマ)

これだけで16円の節約。100人に配ることを考えると1600円の節約。

イー・モバイルの電波を中継する基地局の大きさは他社の10分の1、値段は10分の1以下、性能は従来以上。

基地局が小型なので設置工事のコストも節約でき、安いから数も次々と増やせ、創業からたった2年で日本全国85%をカバー。しかも、通信速度は世界最速。

移動車も黒塗りの高級外車は無駄ということで、車内で作業も打ち合わせもできる国産ワンボックスカーを使っている。

ちなみに、使っているノートパソコンはパナソニックのレッツノートでした。

早い

なぜ、イー・モバイルのデータ通信が早いのか?

それは、電波の仕組みの違いにある。

日本の携帯電波は話をすることに優れた電波。その電波でメールや写真などを通信しているので、通信速度が遅い。

しかし、イー・モバイルはデータを通信するのに優れた電波の仕組みを使っていて、余計なものがごちゃごちゃついていないので早い。

早いのは会議の時間も。

営業会議は15分で終了。会議は短く、小刻みに。1日に何回もすることも。

うまい

交渉がうまい。

会長自らメーカートップに直談判。

海外の企業では英語で交渉。

タフなネゴシエーター。「グローバルにはタフですよ、みんな。1円でも安く買わないといけないから。ハッハッハッ。」と千本倖生さん。

100円パソコンが儲かる秘訣

最近、小型ノートパソコンとイー・モバイルの契約のセットで、小型ノートパソコンが100円で販売されている。

はたして、100円でパソコンを販売して儲かるのか?

千本倖生さんは次のように儲かる仕組みを説明。

通常のデータ通信量に少し料金を上乗せをして、2年契約をしてもらう。それによって、パソコンを100円で売ったコストを回収する。料金を多し上乗せしても、他社よりも安くて早い。だから、買う人がいる。だから儲かる。「儲からないビジネスはやっちゃいけない」。

千本倖生さんが語る上手なお金の集め方

イー・モバイルは3600億円の巨額資金を集めて携帯事業に新規参入した。

千本倖生さんが語る「上手なお金の集め方」で大切なことは次の2つ。

1、ものすごく周到に準備をする。何度も実際に自分でビジネスをしているところをイメージできるようになるまで細かく、「何年何ヶ月後にはこうなる」と準備を徹底的にする。

2、お金には「時」がある。2年前は数千億円を集めることは可能だったが、「今、集めろ」と言われてもできない。タイミングも重要。


僕はこの放送を見てから、イー・モバイルやイー・アクセスに対する視線が変わってしまいましたね。

日本では、どちらかというと、ソフトバンクの孫さんが目立っていますが、通信に関しては千本倖生さんの方が一歩先を行っているようにも感じます。

千本倖生さんは、まさにチャレンジャーです。

そんな千本倖生さんは、最近「挑戦する経営―千本倖生の起業哲学」という本を出しました。

さっそく、読んでみようと思います。

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