ひろゆき、「2ちゃんねる」をシンガポールの「PACKET MONSTER INC.」に譲渡

今年初めのことなので今さらなんですが、ひろゆき氏が管理人をしている掲示板「2ちゃんねる」がシンガポールの「PACKET MONSTER INC.」という会社に譲渡されました。

なんで、シンガポールの会社に譲渡したのでしょうか?

ちょっと気になったので、関連記事をまとめて、海外企業への譲渡の意図を調べてみようと思います。


まずは、今年1月2日にひろゆき氏のブログで「2ch」の譲渡が発表されました。

2ch譲渡

そんなわけで、去年は何度も海外出張して2ch譲渡の打ち合わせをしてたりもしてたんですが、ようやく譲渡完了しましたよ。。と。

2チャンネルのQ & Aらしきページにも次のような変更があります。

2ちゃんねるガイド:基本

2ちゃんねるって誰がやってるの?

2ch.net is managed and operated by PACKET MONSTER INC.

J-CASTニュースには次のように取り上げれています。

「2ちゃんねる」を海外企業に「譲渡」 ひろゆき氏の「真意」はどこに?

インターネット上の住所にあたる「ドメイン」の管理情報が登録されているサイトでは、「2ch.net」の所有者として、J-CASTニュース編集部が07年2月に確認した段階では「モンスター社」という正体不明の会社が登録されていた。現在の名義は、それが「パケットモンスター社」と書き換わっている。サイトに登録されている情報によると、同社は、シンガポールに本拠地を置いている様子だ。

「2ちゃんねるの運営が、それ以外の活動をするにあたっての障害になっており、それを誰かに譲りたかったのでは」というのが、井上さんの見立てのようだ。

産経ニュースでは次のように。

2ちゃんねる、“言論の自由なき日本”を見捨てた?

2ch.netのドメインを所有しているのはwhois上でもシンガポールの「PACKET MONSTER INC. PTE. LTD.」となっており、形式上だが2ちゃんねるの所有権が「ひろゆき」氏の手を離れた。2ちゃんねるの所有権はこの数年、匿名書き込みをめぐる中傷・削除問題や損害賠償請求訴訟の点から幾度も“譲渡のうわさ”が流れていた。

書き込みを保存するサーバー自体はアメリカ合衆国にあり、従来、2ちゃんねるガイドに添えられていた「書き込み削除の最終責任は管理人ひろゆきにあります。 」という表現自体も削除されていることから、訴訟などの諸問題を解決するための“仮想法人”への“仮想譲渡”である可能性が濃厚だ。ただ、今回の“外国への譲渡”が、書き込みをめぐる名誉棄損訴訟や法務省、警察庁など“ネットを取り締まる”官庁にも相当の影響を与えると思われる。

NIKKEI NETでも取り上げられていますね。

ひろゆき氏、掲示板「2ちゃんねる」を譲渡 ブログで発表

ドメイン情報を管理する「whois」によると、「2CH.NET」の登録者はPACKET MONSTERというシンガポールの企業となっている。

僕も「2チャンネル」のWHOIS情報をチェックしてみました。

2ちゃんねるのWHOIS情報

Registrant(登録者)が「PACKET MONSTER INC. PTE. LTD.」に、「Administrative Contact(管理人)」が「DHANVANTRAY, RAGINI」という名前の人に、「Technical Contact(技術者)」が「Watkins, Jim」という名前の人に、「Registration Service Provider(レンタルサーバ)」が「N.T.Technology inc.」という会社になっています。この会社の日本語ページもあります。

ちなみに、サーバーデータは以下のようになっています。

090127_24.gif

先ほどの「N.T.Technology inc.」という会社のサーバは、アメリカのネバダ州にあるんですね。

では、「なぜ譲渡したのか?」を追ってみましょう。

GIGAZINE:「2ちゃんねる」の譲渡について、今後の裁判などに与える影響を顧問弁護士に尋ねてみました

質問1:今後、2ちゃんねるに何かを書かれて管理側に対して裁判を起こす場合、どのような手順を踏むことになるのか?

管理者側に対して裁判を起こす場合(=名誉毀損等の不法行為による損害賠償もしくは、謝罪広告等の民事裁判を想定している場合)、通常は運営主体が外国法人である「PACKET MONSTER INC.」ですから、同法人に対して(即ち同法人を被告として)訴訟提起しなければならないと思われます。

この場合、日本の裁判所に訴訟提起できるのかどうかという点ですが(本来の普通裁判籍は被告の住所地ですから)、これは可能でしょう。

質問2:適用される法律について

不法行為地が日本(裁判上、行為がどこで行われたかという点とは別に、日本国内で、損害が発生したら、その損害発生地も「不法行為地」とされています)であるので、シンガポールの法律のみならず、日本法も適用されることになります。

iemoto BLOG:「2ch が海外企業に譲渡」を詳しく調べてみた。

登記簿を早速、まさに今、取り寄せてみました。設立は2008年10月13日。資本金は1シンガポールドル(シンガポールは最低資本金限度額はありません)。住所は 120 TELOK AYER STREET。そして、Administrative Contact に載っている人が一人だけDirector でした。資本金が1シンガポールドルであることが必ずしもペーパーカンパニーであるとは言い切れませんが、一部のblog などで推測されているとおり、「 DHANVANTRAY, RAGINI 」さんというこのDirector の名前から、いわゆる会社設立代行会社を使っているのではないか、ということ。この人のIDと 会社設立代行会社の登記簿にあるID が一致していればそれが確認できます。

ということで、続いて RIKVIN CONSULTANCY PTE LTD の登記簿を取ってみたところ、「正解」(!)。即ち、RIKVIN という会社設立代行+取締役代行会社の社長と、今回の2ch の譲渡先であるPACKET MONSTER INC. PTE. LTD.という会社の社長である 「DHANVANTRAY, RAGINI」さんは同一人物であることがわかりました。

今回の件に関する色々な記事に書いてあるように「訴訟対策でペーパーカンパニーを作った」ということが外観からも推測できるということがわかりました。

やっぱり、訴訟対策なんですかね??

ふと、「夏野さんに薦められたのかな?」とか考えてしまいました。。

あと、疑問に思ったのが、2ちゃんねるに表示しているアフィリエイト広告からの売上の法人税って、やっぱりシンガポールに支払われるのでしょうか?

今、世界の富豪もスイスのプライベートバンクからシンガポールの銀行に資金を移動させているようですからね。

シンガポールの海外のマネーを呼び寄せて繁栄していく姿勢は、日本もちょっとは見習った方がいいですね。

法人税を今より安くして、フラットタックスにしたりして。

2ちゃんねるで学ぶ著作権
牧野 和夫
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西村 博之
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