2008年日本の広告費、インターネットと衛生メディア関連のみ伸び、他は減少

電通が2月23日に「2008年日本の広告費」を発表しました。

すでに1ヶ月以上たってしまいましたが、チャート化してざっと見ていきたいと思います。

データは電通のHPで公開されているPDFファイルからとりました。


■日本の総広告費

2008年の総広告費は6兆6926億円で前年比95.3%となり、2003年以来5年ぶりに減少しました。

1999年からの総広告費は以下の通りです。

1999年:5兆6996億円
2000年:6兆1102億円
2001年:6兆0580億円
2002年:5兆7032億円
2003年:5兆6841億円
2004年:5兆8571億円
2005年:6兆8235億円
2006年:6兆9399億円
2007年:7兆0191億円
2008年:6兆6926億円

2000年に増えた総広告費は、2001〜2003年まで3年間下落が続きました。

そして、2004〜2007年まで4年連続上昇しましたが、2008年は下落です。

1985〜2008年までの日本の総広告費の推移をチャートにしてみました。

日本の総広告費

以下は、同じ時期(1985〜2008年)の国内総生産(GDP)の推移のチャートです。

国内総生産(GDP)

GDPも2008年には減少していますね。

■マスコミ四媒体+インターネットの広告費

次にマス四媒体(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)とインターネットの広告費の推移を見ていきます。

まずは、ここ3年の各媒体の広告費です。

○テレビ
2006年:2兆161億円
2007年:1兆9981億円
2008年:1兆9092億円

○新聞
2006年:9986億円
2007年:9462億円
2008年:8276億円

○ラジオ
2006年:1744億円
2007年:1671億円
2008年:1549億円

○雑誌
2006年:4777億円
2007年:4585億円
2008年:4078億円

○インターネット
2006年:4826億円
2007年:6003億円
2008年:6983億円

3年くらいの短いスパンで見ても、意外と真実は見えなかったりするので、次に2000〜2008年の9年間の各媒体の広告費の推移をチャートにしてみようと思います。

マスコミ四媒体+インターネットの広告費

このチャートをみると、マス四媒体の中で広告費の下落が一番激しいのは新聞ですね。この9年間で4198億円も減少しています。

逆に伸びているのはインターネットだけです。このチャートを見る限り、来年2009年はインターネット広告費が新聞を抜く可能性も見えてきます。

インターネット広告は「媒体費」と「広告制作費」で計測されていますが、2008年のインターネット広告費のうち「媒体費」は5373億円。

この5373億円の「媒体費」のうち、検索連動型広告費が1575億円(前年比122.9%)、モバイル広告費が913億円(前年比147.0%)。

■業界別広告費(マスコミ4媒体)

次に1998〜2000年のマスコミ4媒体に出稿している業界別の広告費を見ていきたい思います。

基本的には、企業は儲けが減ると、まずは広告費から削減していきます。

また、業界が成長期にある時は、イケイケドンドンで広告費をつぎ込み利益を増やしていきますが、成長期が終わり、停滞期・衰退期に入ると広告を出稿しても今までのような効果が出なくなるので広告費を削減していきます。

つまり、業界別の広告費の推移を見ることによって、どの業界が勢いがあって儲かっているのをかいま見ることができます。

ただ、ここ数年はマスコミ4媒体からインターネット広告に広告費が流れているので、このデータでけでは不十分かもしれませんが。

業界別広告費は数が多いのでチャートだけにします。

そして、僕の使っているチャート作成ソフトでは1つのチャートに6つまでしかデータを入れることができないので、21の業界を4つのチャートに分けて見ていきます。

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以下は各業界の詳細です。

○エネルギー・素材・機械
電力、ガス、石油製品、紙、鉄鋼、化学材料、農業機器、建設・土木機器、工作機器、店舗用機材など

○食品
乳製品、肉製品、調味料、パン、菓子、健康・美容食品、加工食品など

○飲料・嗜好品
アルコール飲料、非アルコール飲料、タバコなど

○薬品・医療用品
医薬品、医療用品、メガネなど

○化粧品・トイレタリー
皮膚・毛髪用など化粧品全般、化粧用具、歯磨、石けん、洗剤、洗濯用剤、生理用品、紙おむつなど

○ファッション・アクセサリー
衣料品、生地、身回繊維品、靴、バッグ、傘、貴金属・アクセサリーなど

○精密機器・事務用品
時計、カメラ・デジタルカメラ・フィルムなど光学機器、事務用品、文房具など

○家電・AV機器
厨房用・家事用・冷暖房用電気機器、音声・映像機器(デジタルビデオカメラ含む)、照明器具など

○自動車・関連品
自動車、オートバイ・スクーター、自転車、モーターボート、タイヤ、カーエアコン、カーオーディオ、カーナビゲーションなど

○家庭用品
石油・ガス機器、寝具、インテリア、家具、台所用品、殺虫・防虫、芳香・消臭剤など

○趣味・スポーツ
趣味用品、ゲーム機・ソフト、音声・映像ソフト、ペット・ペット用品、スポーツ用品など

○不動産・住宅設備
宅地・住宅など土地・建物、建材、トイレ・浴槽・厨房ユニットなど住宅付属設備

○出版
新聞、雑誌、書籍、他の刊行物

○情報・通信
コンピュータ・関連品、コンピュータソフト、複写機、携帯電話機、電話サービス、通信サービス・インターネット、放送など

○流通・小売業
百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、通信販売、量販店、ショッピングセンター、他の小売店など

○金融・保険
銀行、証券、保険、消費者金融、クレジットカードなど

○交通・レジャー
交通、旅行あっせん、宿泊、スポーツ・レジャー施設、映画・コンサート・各種イベントなど

○外食・各種サービス
飲食業、宅配・引越便、美容、レンタル、人材派遣、結婚情報、セキュリティサービスなど

○官公庁・団体
官公庁、時自体、政党、外国官公庁、諸団体など(単一業界の団体は各業種に分類)

○教育・医療サービス・宗教
学校、予備校・学習塾、各種学校、通信教育、医療機関、医療・介護サービス、シルバー施設、宗教など

○案内・その他
案内広告(新聞・雑誌)、臨時もの、連合広告、企業グループなど

あなたのいる業界は広告費が伸びているでしょうか?

っていうか、2008年はほとんどの業界が減少ですね。

「趣味・スポーツ」が比較的大きく上昇し、「食品」と「薬品・医療用品」がちょっと上昇しています。

最後にインターネット広告費と共に伸びている衛生メディア関連の広告費ですが、ケーブルテレビの地上波デジタル化対応ニーズと積極的な営業に支えられ加入世帯数を伸ばし、それが広告費の増加につながっているそうです。
特に、通販(健康食品関連)が順調に推移しているとか。

電通は、2008年前半は比較的堅調に推移したが、後半は北京オリンピックなどのプラス材料があったが、世界金融危機と円高による景気減退が大きく影響したと結んでいます。

去年2007年の日本の広告費は下記にて。

2007年、インターネット広告が雑誌を抜きテレビ、新聞、○○に次ぐ4位に