AFPBB News『怒れる住民、グーグルストリートビュー車両を阻止 英国』より
英国・イングランド南部の村で1日、住民らが「泥棒に悪用される」として、米インターネット検索大手グーグル(Google)の「ストリートビュー(Street View)」用の写真を撮影していた自動車を阻止した。メディアが3日伝えた。
インクランド南部バッキンガムシャー州で、住民が家の窓からグーグルの写真撮影車両が見て、それを近隣に知らせたら、グーグル車両の運転手と住民らとの間で口論になり、警察がかけつけたそうです。
グーグルストリートビューで使う画像を撮影するためのグーグル車両は上の写真のように、クルマの上にごついカメラがついているので、すぐに分かるですよね。
このグーグル車両は国によって微妙に違いがあるようなので、いくつか集めてみました。
最後のVWのビートル車はかっこいいですね。
カメラも他のものとはちょっと違うようです。
なんだか、かっこいいカメラですね。
「Immersive Media’s Street View Car and 100 MegaPixel Camera」によると、360度にカメラが11個もあるそうです。
そして、1秒間に1億ピクセルのデータをキャプチャし、GPSの座標に記録していくとか。
このカメラはストリートビューだけでなく、人が多く集まる場所などの犯罪防止にも使えそうですね。
金額はいくらなのでしょうか?
「Immersive Media」という会社がグーグルに提供したそうです。
サイト上には、このカメラで撮影した動画のデモがいくつかあります。
ニューヨークのストリート
海中
タヒチの自然
ポーランドの町並みを空撮
警察に通報したイングランドの住民は次のように言っています。
ジェイコブスさんは、「グーグルが村を紹介することは問題ない。問題なのは、自宅の中まで撮影してしまうプライバシーの侵害行為だ」と述べた。
「ここらでは過去6週間で、すでに3件の泥棒があった。われわれの家がグーグルのいたるところにベタベタと貼りつけられてしまったら、もっと泥棒してくださいと言っているようなものだろう。だから警察を呼んだんだ」
グーグルストリートビューも色々と問題はあるかもしれませんが、それ以前に6週間で3件も泥棒が入ること自体が治安が悪すぎるような・・・。
ちなみに、警察がかけつけた時には、グーグル車はすでに移動していたそうです。
グーグルは「世界中の情報を整理する」という使命を元に、インターネット上だけでなく、ストリートビューや本のスキャニングといった、膨大な労力が必要となる活動にも力を入れています。
これって、たぶん、労力の割には全く儲からないと思うんですよね。
それでも、自分たちの使命に向かって、赤字覚悟でオフラインの情報も整理し続ける。
そういった姿勢には、他の企業にはない魅力を感じますが、その使命が他の人によっては迷惑になることもあるでしょうからね。
やっぱり、自分の家がネットで簡単に見れちゃうのって、ちょっと怖かったり不気味だったりしますからね。
でも、引越の時には便利でしょうね。現地に行かなくても現場の様子が見れますから。
実際に不動産屋ではストリートビューが頻繁に使われているとか。