マイクロソフトが新検索エンジン「Bing(ビング)」を発表、コンセプトは「意思決定エンジン」

米国時間5月28日にMicrosoft(マイクロソフト)は新しい検索エンジン「Bing(ビング)」を発表しました。

Bing(ビング)

元々、コードネーム「Kumo」という名前で開発されていたましたが、「Bing(ビング)」という名前に決まったようです。

マイクロソフトとしては、当然、グーグルと差別化する必要がありますが、その差別化として「Search Engine(検索エンジン)」ではなく「Decision Engine(意思決定エンジン)」というコンセプトを挙げています。


今日の朝までは「Bing(ビング)」にアクセスすると、Coming soonぺージにリダイレクトされていました。

Coming soonぺージ

このComing soonぺージの「Find out more」ボタンをクリックすると、動画でBingの説明を見ることができるページが表示されます。

動画

このページの「Why Bing?」ボタンをクリックすると、Bingという検索エンジンの紹介ページが表示されます。

紹介ページでは、「なぜ、この時期に新しい検索エンジンなのか?」ということについて説明しています。

ざっとまとめると次ような理由があるようです。

・現在まで膨大なウェブサイトが作られてきたが(それは今現在も続いている)、検索ユーザーの大半は求めている検索結果を得ることができていない。

・検索ユーザーは単なる情報以上の行動につながる知識を求めている。

・検索ユーザーは「検索する」という行為に関して進化しているので、検索エンジンもユーザーの進化に追いつく必要がある。

・つまり、今は検索をやり直す時であり、Bingはそのための検索エンジンだ。

・Bingは「decision engine(意思決定エンジン)」と名付けた、検索を超える新しいアプローチができる。

・Bingを使えば、直感的にスマートに迅速に意思決定ができる。

・たとえば、飛行機のチケットを購入する際にも、ベストプライスで購入するための知識を提供する。

おそらく、マイクロソフトが言いたいことは、

「今の検索エンジンでは情報は得られるかもしれないが、それが行動にまでつながる具体的でピンポイントな情報ではない。つまり、意思決定にまでつながる情報ではない。しかし、Bingを使えば行動にまでつながる意思決定ができる程の情報を素早く探し出すことができる。」

ということだと僕は認識しました。

マイクロソフトのプレスリリース「Microsoft’s New Search at Bing.com Helps People Make Better Decisions」によると、新検索エンジン「Bing(ビング)」はまず最初に下記の4つの分野に焦点を絞ったそうです。

(1)making a purchase decision(購入製品の決定、つまりショッピング)
(2)planning a trip(旅行の計画)
(3)researching a health condition(健康状態)
(4)finding a local business(地域情報)

そして、2009年6月3日に世界で利用開始になるそうです。

日本では、今日の午後からComing soonぺージにリダイレクトされずに、ベータ版が使えるようになっています。

ベータ版

試しに使ってみましたがベータ版ということもあり、今までのMSNの検索結果とほぼ同じような印象です。

以下は「ダイエット」というキーワードで検索した際の検索結果です。

「ダイエット」の検索結果

MSN Japanでも同じキーワードで検索してみましたが、上のページが表示されます。

つまり、Bingの検索結果にリダイレクトされるということです。

Bingの存在をまだ知らない一般のユーザーはビックリするでしょうね。

米広告情報サイト「Advertising Age」の「Microsoft Aims Search Guns at Google With Bing」という記事によると、マイクロソフトは「Bing」の広告キャンペーンのために8000万ドル〜1億ドルを用意していると報じています。

1ドル100円計算だと80億円〜100億円の広告費ということですね。。すごい額です。

ちなみに、グーグルは去年2500万ドルを広告費に費やしたと見積もられているそうです。

「Bing」というネーミングの由来ですが、僕はこの名前を聞いた時に「ビンゴ!」と思い浮かべてしまいました。

何か自分が探しているものが見つかった時や、正解が出た時などに「ビンゴ!」と言ったりしますよね。

そこからきているのかなぁ〜?と。

マイクロソフトのLive Searchオフィシャルブログの「The sound of found: Bing!」という記事には次のような説明があります。

A name that was memorable, short, easy to spell, and that would function well as a URL around the world. We like Bing because it sounds off in our heads when we think about that moment of discovery and decision making — when you resolve those important tasks. And frankly, the name needed to clearly communicate that this is something new, to invite you to come back, to re-introduce you to our new and improved service and encourage you to give it a try.

覚えやすくて、短くて、スペルも簡単で世界中でURLとして機能するという点を重視したようですね。

また、重要な課題を解決する際に、発見や意思決定の瞬間に頭のなかで「Bing」という音が出てきやすいという理由もあるようです。

「Bing(ビング)」は巨人グーグルにどこまで対抗できるのでしょうか?

いずれにせよ、「Google(グーグル)を補足する特徴を持った新興検索エンジン」でも書きましたが、そろそろ検索エンジンというサービスが次のステージに進んでいくような気がしています。

リンクポピュラリティーに基づいたアルゴリズムだと、自作自演を助長してしまうというマイナス点があるんですよね。