図解!Google Analyticsで特定のカテゴリだけアクセス解析する方法(概念編)

無料のアクセス解析として一番高機能なのは、現時点ではグーグルが提供しているGoogle Analytics(グーグル アナリティクス)でしょう。

Google Analytics

元々はUrchin(アーチン)という高機能の有料アクセス解析でしたが、グーグルが2005年3月にUrchinを買収しました。

ITmedia: Google、Web解析ソリューションのUrchinを買収

たしか、当時のUrchinはかなり高額だった記憶があります。

僕は2003年に、このUrchinを使いたくて海外のレンタルサーバーを使っていたくらいです。

その海外サーバーを使うと、無料でUrchinが使えたので。

でも、グーグルがUrchinを買収してGoogle Analytics(グーグル アナリティクス)として無料で提供してくれたおかげで、日本語環境で無料で使うことができるようになりました。

Google Analytics(グーグル アナリティクス)を使うと、他の無料で提供されているアクセス解析はまるでオモチャのように感じます。

そのくらい、無料とは思えないくらい高機能なんですよね、Google Analyticsって。

でも、ぶっちゃけ、ちょっと取っつきづらいというか、使いこなすのに敷居が高いです。

難しいんですよね。。

マニュアルもグーグル特有のテキストベースで分かりづらいです。

グーグルはマニュアル専用のデザイナーを雇うべきですね。

図解で分かりやすいマニュアルを提供することが、グーグルが提供するサービスを使う人を増やす一番効果がある方法だと思うのは僕だけでしょうか・・。

そこで、この記事では、需要はあるのに、やり方を知っている人が意外といない「Google Analyticsで特定のカテゴリ(ディレクトリ)だけアクセス解析する方法」を図解でできる限り分かりやすく説明したいと思います。


ウェブサイトのアクセス解析をする際に、特定のカテゴリ(ディレクトリ)だけ調べたいということって多いと思うんですよ。

たとえば、企業がなんらかのキャンペーンをやった時には、そのキャンペーン専用のページを作ります。

そのような場合に、そのキャンペーン専用ページだけのアクセスを解析したい時とか。

こんな感じで。

キャンペーン専用ページだけアクセス解析

別の例だと、大企業になると色々な部署があります。

家電メーカーだと、「テレビ事業部」「ビデオカメラ事業部」「DVDプレーヤー事業部」「ゲーム事業部」などなど。

そして、その事業部ごとに担当者は違うわけで、でも事業部事に別々にアクセス解析を導入するのではなく、あくまでも1つのアクセス解析を使いたい時とか。

以前、僕がワンデイコンサルさせて頂いた某大手テレビメーカーは、自分の事業部のサイトだけを某大手広告代理店にアクセス解析をしてもらっていました。

ただ単に毎月、アクセス解析の結果をプリントアウトで送ってくるだけなのに、その額、なんと1ヶ月で60万円。。

僕が「それ、高級マンションの家賃じゃないですか。。Google Analyticsなら無料で使えますよ。たぶん、このアクセス解析とほぼ同等かそれ以上の機能があります。」と言ったら、今はGoogle Analyticsを使っているようです。

60万円が浮きましたね。

「価格.com」なども多くのジャンルを比較していますから、そのディレクトリごとに調べたかったりするはずです。

というか、そうしていると思いますが。

特定のディレクトリだけアクセス解析

あとは、最近は同一ドメインで企業ブログやネットショップのサイトオーナーがブログをやっていたりします。

このように、同じドメイン直下で「blog」というカテゴリを作ってブログを運営している場合にも、この「blog」ディレクトリ以下だけをアクセス解析したかったり。

090911_4.gif

とまぁ、こんな感じで、特定のカテゴリ(ディレクトリ)だけを、Google Analyticsを使ってアクセス解析する方法を今から説明します。

まずは、基本用語の意味を理解

Google Analytics(グーグル アナリティクス)を使うにあたって、最初の壁はおそらく専門用語でしょう。

なんだか、あまり耳にしない専門用語がたくさん出てきます。。

というわけで、まずはGoogle Analyticsで特定のカテゴリだけアクセス解析するために理解する必要のある専門用語について。

(1)プロファイル

まずは、Google Analyticsで何をするにも覚えておかなければならない用語がこの「プロファイル」です。

ヘルプには次のように説明されています。

Analytics ヘルプ:プロファイルとは何ですか。どのように使用しますか。

プロファイルとは、表示するレポートビューと、レポートを定義する諸設定の組み合わせです。 通常、ウェブサイトのプロファイルはドメインに対応し、1 つのドメインにつき 1 つのプロファイルを作成して、ドメインごとに個別のレポートを表示できるようにします。

なんだか難しい言い回しをしますねー。。

まぁ、ようするに「プロファイルとはGoogle Analyticsにアクセス解説するために登録したドメイン」のことです。

もう、「プロファイル=ドメイン」と覚えちゃっていいと思います。

僕はそう解釈しているので。

あなたが、「www.example.com」というドメインをGoogle Analyticsに登録したら、この「www.example.com」というドメインがプロファイルです。

「プロファイル=ドメイン」という理解でOKです。

ちなみに、「プロファイル」を英語表記にすると「profile」です。

英語辞書のスペースアルクでは「profile」の意味を次のように定義しています。

profile
【名】
1,〔人間の〕横顔、〔芸術作品としての〕横顔像、〔物体の〕側面
2,〔物の〕輪郭、外形
3,〔ほかの人に対する〕注目度、目立ち具合
4,〔人物や業績などの〕紹介、略歴、プロフィル
5,〔図表で表した〕統計データ、分析結果
6,〔地層の〕断面

【他動】
1,~の輪郭[側面図]を描く、概略を書く、人物評を書く、~を特集する
2,〔犯人像を〕描く

日本人の僕らにとっては、「profile」というと「プロフィール」と発音して名詞の4番の「略歴」という意味が一般的だと思います。

しかし、Google Analyticsでは名詞の5番の「統計データ、分析結果」という意味で使われています。

IT用語辞典の「e-Words」ではプロファイル(profile)を次のように定義しています。

プロファイルとは、「輪郭」「横顔」「分析結果」「略歴」などの意味を持つ英単語。ITの分野では、何らかの対象に関する属性や設定などの情報を列挙した、ひとまとまりのデータの集合のことを指す場合が多い。また、標準化された技術仕様において、適用場面の限られたオプション仕様などのことをプロファイルということがある。

一応、赤字にしておきました。

ITの分野では、「何らかの対象に関する属性や設定などの情報を列挙した、ひとまとまりのデータの集合」を「プロファイル」と言うんですね。

これで、Google Analyticsでアクセス解析するために登録したドメインのことを「プロファイル」と読んでいるのも理解できると思います。

まさに、1つのドメインのアクセス解析情報というものは、「何らかの対象に関する属性や設定などの情報を列挙した、ひとまとまりのデータの集合」ですから。

(2)フィルタ

次に「フィルタ」です。

「フィルタ」は普通にGoogle Analyticsを使ってアクセス解析する分には使わないので覚える必要はないのですが、今回のように特定のカテゴリ(ディレクトリ)だけをアクセス解析する場合には覚えておく必要があります。

というのも、この「フィルタ」を使って、特定のカテゴリ(ディレクトリ)だけをアクセス解析するので。

ヘルプには次のように説明されています。

Analytics ヘルプ:フィルタとは何ですか。

Analyticsに記録される元データにフィルタを適用することで、最終データを分類して、任意の条件でレポートを作成できます。 これらのフィルタでは、特定の IP アドレスからのユーザーを除外する、サブドメインまたは特定のディレクトリのデータのみを集計する、動的なページの URL を、読み取り可能なテキスト文字列に変換するなどの処理を行うことができます。

分かりやすいように、今回の「Google Analyticsで特定のカテゴリ(ディレクトリ)だけアクセス解析する方法」に関係のあるところだけ赤字にしておきました。

Photoshopなどのアプリケーションを使ったことがある人ならフィルタという名前には慣れ親しんでいると思います。

Photoshopでフィルタを使うと、写真にモザイクをかけられたり、ぼかしたりすることができます。

このようなオリジナルの画像に対して、いろいろと加工できるフィルタが最初から組み込まれているんですね、Photoshopには。

それと同様に、Google Analyticsにも、オリジナルのデータ(プロファイルのデータ)に対して、そのデータを加工できるフィルタがいくつか最初から組み込まれています。

Google Analyticsに最初から組み込まれているフィルタは下記の3つです。

(1)ドメインからのトラフィックをすべて除外
ISP や企業ネットワークなどの特定のドメインから発生したトラフィックを除外する場合に使用します。

(2)IP アドレスからのトラフィックをすべて除外
特定のソースからのクリックを除外する場合に使用します。 1 つの IP アドレスまたは複数のIPが対象の場合は IP アドレス の レンジを入力します。

(3)サブディレクトリへのトラフィックのみを含める
プロファイルで特定のサブディレクトリ (www.example.co.jp/motorcycles など) のデータのみを集計する場合に使用します。

もちろん、今回は(3)の「サブディレクトリへのトラフィックのみを含める」というフィルタを使います。

以上が、覚えておくべき基本用語「プロファイル」と「フィルタ」の意味です。

フィルタを作成する際には、プロファイルを複製する必要がある

先ほど「プロファイル=ドメイン」と書きました。

そして、「フィルタ」を使って「特定のディレクトリのデータのみを集計する」わけです。

つまり、「プロファイル」に対して「特定のディレクトリのデータのみを集計する」という「フィルタ」を作成わけです。

しかし、ここで注意することがあります。

それは、特定のディレクトリのデータのみを集計したいプロファイル(ドメイン)を複製することです。

これをやらないと大変な目に合います(経験談)。。

というのも、すでに存在するプロファイル自体に「特定のディレクトリのデータのみを集計する」という「フィルタ」を作成してしまうと、そのディレクトリ以外はデータを集計しなくなるからです。

たとえば、

www.example.com

というドメインに

www.example.com/tv/
www.example.com/camera/
www.example.com/dvd/
www.example.com/game/
www.example.com/campaign/

という5つのディレクトリがあるとします。

この5つのディレクトリのうち、「campaign」だけのデータを集計したいとします。

その場合、「www.example.com」というすでに存在するプロファイルにフィルタを作成してしまうと、「campaign」以外の「tv」「camera」「dvd」「game」ディレクトリはデータを集計しなくなります。

失敗例

僕は以前、この間違いを犯してしまいぶっ飛びました。。

フィルタをかけたディレクトリ以外のデータが全く集計されていなかったんですね。。2日後くらいに気付いたのでそれほどダメージはなかったですが・・。

ここでやりたいことは、今まで通りすべてのディレクトリのデータを集計しつつ、別途で「campaign」ディレクトリだけを集計したデータが欲しいということです。

そのためには、すでにあるプロファイルを複製する必要があるんです。

そして、その複製したプロファイルに対して、「特定のディレクトリのデータのみを集計する」という「フィルタ」を作成するんです。

正しいやり方

こうすれば、すでにある「プロファイル」ではいつも通りデータが集計され、複製したプロファイルでは「campaign」ディレクトリだけを集計したデータを見ることができます。

つまり、「campaign」ディレクトリだけのアクセス解析を見ることができるということです。

図解!Google Analyticsで特定のカテゴリだけアクセス解析する方法(管理画面編)」に続く・・・