米Amazon、パソコンでも電子ブックが読める「Kindle for PC」を無料配布

米AmazonがWindowsパソコンで電子ブックを読むことができるソフトウェア「Kindle for PC」を無料配布すると発表しました。

Kindle for PC

今までは、米Amazonで販売されている電子ブックを読むには、電子ブックリーダー「Kindle(キンドル)」という有料のハードが必要でした。

しかし、これからはWindows PCさえ持っていれば、米アマゾンのKindle Storeで電子ブックを購入することができます。

「Kindle for PC」の無料配布はまだ始まっていませんが、配布が始まったら連絡をもらえるように、現在メールアドレス登録フォームが用意されています。


「Kindle for PC」の紹介ページにある仕様をざっとまとめてみます。

・「Kindle for PC」はWindowsパソコンにダウンロードできる無料のアプリケーションソフト。

・対応OSは「Windows XP Service Pack 2以降」「Windows Vista」「Windows 7」。

・パソコンさえ持っていれば、米国在住者でなくても36万冊の電子ブックから欲しい本を選ぶことができる。

・New York Timesのベストセラーや新刊書籍が9.99ドルで販売。

・電子ブックを購入前に、最初の章を無料で読むことができる。

・パソコン経由で買った電子ブックは、電子ブックリーダー「Kindle」でも読むことができる。

米Amazonの「Kindle for PC」のニュースリリースには次のようにあります。

Kindle books can now be read on the Kindle, Kindle DX, iPhone, iPod touch, and PC.

ざっと日本語に訳すと、

『Kindle for PCの発表によって、Kindle Storeで販売されている電子ブックはKindle、Kindle DX、iPhone、iPod touchだけでなくパソコンでも読むことができるようになった。』

僕は今知ったのですが、Kindle bookってiPhoneやiPod touchでも読めたんですね。

知りませんでした。。

だったら、電子ブックリーダー「Kindle」をわざわざ買わなくてもいいような気もしないでもないですが、色々と付属する機能が違うんでしょうね。

そして、ニュースリリースは次のように続きます。

Kindle for PC features Amazon’s Whispersync technology that automatically saves and synchronizes bookmarks and last page read across devices. Whether you read Kindle books on a Kindle, Kindle DX, or one of the free Kindle applications, you can always have your reading with you and never lose your place.

個人的にはこの機能はすごいなぁーと思いますね。

ザッと訳しますと、「Kindle for PC」で買った電子ブックはAmazon独自のシンクロ技術を使っているそうです。

このため、パソコン以外の機器、例えば、電子ブックリーダー「Kindle」や他の機器でも「しおり機能」や「書き込み」などのデータが自動で引き継がれるようです。

これは、便利ですね。ハードの垣根を越えています。

このように米Amazonは電子ブックの販促に力を入れていますが、実際すごく儲かっているようですね。

電子ブックリーダー「Kindle」は、最初は米国のみでの販売されていました。

しかし、先月から世界中の人が電子ブックリーダー「Kindle」を買えるようになりました。もちろん、日本からも。

そして、電子ブックリーダー「Kindle」を世界展開をする前から、「金額、数量ともにキンドルがアマゾンで最も売れた製品だった」とAmaozn CEOのジェフ・ベゾスはコメントしています。

日経ネット「米アマゾン、「キンドル」効果で純利益69%増 7~9月期」より

インターネット小売り最大手、米アマゾン・ドット・コムが22日発表した2009年7~9月期決算は、純利益が前年同期比69%増の1億9900万ドル(約180億円)だった。

売上高は同28%増の54億4900万ドルとなった。家電やパソコン、衣服などを含む部門の売上高が44%増の23億5700万ドルと好調に伸びた。

家電などの部門のけん引役はキンドルだ。同社はキンドルの販売台数を開示していないが、ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は「金額、数量ともにキンドルがアマゾンで最も売れた製品だった」と文書でコメントした。

米国でのみ販売している時から金額、数量ともにKindle(キンドル)が最も売れた製品なら、10月からはじめた世界展開よって、Kindle(キンドル)がさらにAmazonにとって重要な製品になるということですね。

さて、このようなAmazonによる電子ブック販促を他社は指を加えて見ているかというと、そんなことはありません。

アメリカの大手書籍チェーン「Barnes & Noble(バンズ アンド ノーブル)」は、今年11月末に電子ブックリーダー「nook」を販売します。事前予約なら259ドルです。

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「Barnes & Noble(バンズ アンド ノーブル)」は、アメリカ最大の書店チェーンです。

日本なら紀伊国屋みたいな本屋と思っていいですね。

僕は90年代後半にはじめてニューヨークに行った時に、「Barnes & Noble(バンズ アンド ノーブル)」に入ってビックリした経験があります。

日本の本屋とは、全然違ったんですよね。

床は絨毯なので、本を立ち読みではなく、座り読みしている人が何人もいたり。

イスやソファーがあるので、ソファーに座ってくつろぎながら本を読んでいる人がいたり。

店内に小さなカウンターのあるカフェがあって、カウンターでコーヒーを飲みながら本を読んでいる人がいたり。

とにかく、本を販売している空間というよりも、レジに行って本を買う前までに、くつろぎながら本と接することできる空間がたくさんあってビックリしました。

今となっては日本の書店でもソファーやイスがあるところはありますが、90年代後半の話ですからね。

その時、感じたのは「日本とは本との接し方が違うんだなぁ〜」と。

そして、この本との接し方の違いは、今も変わらないと思いますね。

AmazonやBarnes & Noble(バンズ アンド ノーブル)」では、自社ブランドで電子ブックリーダーを販売しています。

本屋が自社のブランドでハードを作ったところがポイントです。

普通なら、ハードって家電メーカーが作りますよね。

じゃなくて、本屋が自分で作っちゃった。

ここが、電子ブックリーダーの一番のポイントだと僕は思っています。機能とか、それ以前に。

AppleがiPodというハードを自社で作って、iTunes Storeという電子音楽のインフラを自社作ったように、本の世界でも同じことが起こっているんですね。

日本の書店や書籍業界は何か新しい変化、行動を起こしているのでしょうか?

ブックオフ潰し的なことをやっている場合ではないと思いますが・・・。