アメリカでの話ですが、Google(グーグル)がTwitter(ツイッター)と提携して、検索結果にTwitterユーザーの「つぶやき」が表示されるようになるそうです。
また、MSの検索エンジンBing(ビング)は検索結果にTwitterのつぶやきを表示するテストを開始しました。
GoogleとBingともに、Twitterのつぶやきを検索結果に表示するという選択をとりましたが、それはTwitterがGoogleやBingといった検索エンジンにはないリアルタイム性があるからです。
Twitterのリアルタイム性は、検索エンジンがどんなに進化しても、自社ではどうすることもできない領域なんですね。
コントロールできない領域です。
というのも、検索エンジンがどんなに進化しても、ユーザーが記事を投稿するまでの時間はコントロールできないからです。
検索エンジンはひと昔前から比べるとかなり進化しました。
記事をインデックスするスピードも格段に早くなりました。
当ブログの場合、記事を投稿して15分後にはグーグルの検索結果に出るようになっています。
でも、僕がブログを書くのに1時間かけていたとしたら、リアルタイム性という意味では、1時間15分ということになります。
こうなると、もうリアルタイムではないですね。
そして、僕がブログを書くまでの時間や書いている時間は検索エンジンはコントロールできません。
新聞社の速報も同様です。
新聞社がどんなに早くニュースを伝えたとしても、そこには記事内容をまとめて記事を書いて編集する作業が入ります。
この時間も当然ですが、検索エンジンはコントロールできません。
一方、Twitterは140字までの「つぶやき」です。
ここに編集という作業時間は存在しません。
ただ、ボソッと書くだけ。直感的に本能的に書くだけ。
だから、すごく早いんですね。
サクッと書けるので、「書こう」と思ってから、記事が投稿されるまでの時間の誤差がほとんどありません。
まさに、リアルタイム。
このレベルのリアルタイムな世界は検索エンジンが踏み込むことができない領域です。
そして、1つ1つの「つぶやき」はそれほど意味を持たないかもしれませんが、多くの人の「つぶやき」が集まることで、それなりの情報になります。
Twitter検索を使えば、検索したキーワードの関する、まさに「今」の情報にアクセスできますから。
大量のリアルタイムな書き込みが、検索エンジンから得られるリアルタイムではない情報を上回る時があるんですね、情報の価値として。
たとえば、地震やテロなどの災害情報などは、現地にいる人がTwitterでつぶやいた情報の方が価値を持ちます。
最近では、インフルエンザ情報なんかがそれに当たります。
即効性、リアルタイム制というのは、それだけで非常に価値を持つことなんですね。
だから、検索エンジン各社はTwitterのつぶやきを検索結果に表示したいんですね。
ここは、検索エンジンがどんなに進化しても踏み込めない領域なので、提携して、つぶやきを借りてくるしかないんですね。
そして、検索エンジンとの提携が今後のTwitterの収益性にどの程度の影響を与えるのかに、個人的には注目したいです。
参考:
Google Blog: RT @google: Tweets and updates and search, oh my!
Twitteer blog: Bing Goes The Dynamite!
Bing Community: bing is bringing twitter search to you