業界3位ソフトバンクが4位イー・アクセスを買収し2位auとの差を大きく縮める

昨日(10/2)、ソフトバンクはイー・アクセスを約1800億円で買収し、完全子会社にすると発表しました。

2013年2月28日付で株式交換によって完全子会社するということです。

この買収劇は通信業界3位と4位が統合したということです。

この統合によって、業界2位のKDDI(au)との差がだいぶ縮まることとなりました。

買収の決め手となった背景には、iPhone5の存在があったようですね。

この買収劇の詳細と通信業界のシェアについて改めて見ていきたいと思います。

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株式交換による買収

今回の買収金額は約1800億円ですが、イー・アクセス株ひと株を今(約15000円)の3倍以上となる5万2000円相当のソフトバンク株と交換する株式交換による買収です。

イー・アクセスってどんな会社?

イー・アクセスは携帯電話業界4位の「イー・モバイル」を展開している会社です。

1999年に社長の千本倖生さんが立ち上げた会社です。

インターネット接続が電話回線が中心だった当時に、ソフトバンクと共にADSLを普及させ、日本のブロードバンド時代を築いた会社です。

2007年にはイー・アクセスの小会社イー・モバイルがデータ通信に参入。

外でノートパソコンでネット接続したいと思っている人なら、イー・モバイルのモバイルルーターを使っている人は非常に多いです。

特に、都心部のカバーエリアは広いですね。

買収を後押ししたのはiPhone5のテザリング

ソフトバンクの孫社長は今回の買収について会見で次のように語っています。

(イー・アクセスへ)経営統合を提案すると腹をくくったのは、私がテザリングについて”やりましょう”と言ったその瞬間です。

テザリングの意味を知らない人に解説しますが、テザリングとは自らをルーターにようにして他のパソコンがネット接続できるように機能のことです。

つまり、iPhone5を介してノートパソコンで外出先でもネット接続できるという機能です。

iPhone5がモバイルルーターのようになるということですね。

なぜこのテザリングが重要視されるかというと、モバイルルーターを持てば月額3880円ほどかかりますが、iPhone5などのスマホでテザリングができれば、この月額料金が必要なくなるからです。

しかも、LTEという高速回線なら今までの3G回線と違い、自宅の光回線ほどではないですが、体感的にはADSLくらいの速度でネット接続できます。

外出先にiPhone5などのテザリング可能なスマホとノートパソコンを持って行けば、どこでもノートパソコンでネット接続できてしまうんですね。

すごい時代になりました。

LTE用回線はソフトバンクはauの半分

テザリングによって外出先でノートパソコンでネット接続するには、LTEという高速回線が必須です。

3G回線ではパソコン用のサイトを見るには実用的ではありません。YouTube動画なんて見たらすごく待ちますから。

しかし、今のソフトバンクが使えるLTE用回線はauの約半分ほどです。

この問題を解決するのが、イー・モバイルを運営するイー・アクセスを買収することだったのです。

LTE回線に関するソフトバンクモバイルの通信環境が大幅に改善されることが期待できます。

孫さんも会見で「LTEという新しいモバイルのブロードバンドの時代が来た。」と熱く語っていましたからね。

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携帯電話キャリアの契約者数

業界4位までの携帯電話キャリアの契約者数は以下のようでした。

1位:ドコモ(6062)
2位:au(3588)
3位:ソフトバンク(3014)
4位:イー・アクセス(413)

今回の買収によって、契約者数は以下のように変わります。

1位:ドコモ(6062)
2位:au(3588)
3位:ソフトバンク+イー・アクセス(3427)

ソフトバンクとauの差が大きく縮まりました。

もしかしたら、順位の逆転が起こるかもしれません。

でも、この契約者数を見て、改めて実感したのはドコモの強さですね。

iPhoneを販売していなくてもダントツ1位ですから。

2位のauと3位のソフトバンクモバイルがこのまま激しい競争を継続して、ドコモから顧客を奪い取って、差をどんどん縮めていけば、危機感を持ったドコモからiPhoneが出ることになるかもしれません。